Research Note #001
購入者が語る表面的な購入理由
今回は「高額講座」が最近売れなくなったという講師の方のために
「講座の購入者の意思決定について」のさまざまな分析をレポートにまとめています。
1. Research Question(研究課題)
高額講座の購入者は、自身の購入理由をどのように説明するのか。
2. Observation(観察事実)
高額講座の購入者へのヒアリングでは、次のような理由が頻繁に語られる。
- 売上を増やしたい
- 集客を安定させたい
- スキルを身につけたい
- 認定資格を取得したい
- 自信をつけたい
- 独立したい
- 副業収入を増やしたい
- 教室を開きたい
- 生徒を増やしたい
- 現状を変えたい
多くの場合、購入者は具体的かつ合理的な理由を説明する。
3. Surface Motivation(表面的欲求)
購入者が語る代表的な欲求は次の通りである。
- 売上向上
- 集客改善
- スキル習得
- 資格取得
- キャリアアップ
- 独立開業
- 生徒獲得
- 事業拡大
これらは本人が認識している欲求である。
4. Deep Insight(深層インサイト)
表面的な理由の背後には別の欲求が存在する可能性がある。
例えば、
売上を増やしたい
↓
生活への不安をなくしたい
↓
安心感が欲しい
資格を取得したい
↓
周囲から認められたい
↓
自己価値を確認したい
教室を開きたい
↓
好きなことを仕事にしたい
↓
自分らしく生きたい
購入理由として語られる内容は、しばしば本音ではなく説明可能な理由である可能性がある。
5. Bias Analysis(認知バイアス分析)
購入者は自分の行動理由を合理的に説明しようとする傾向がある。
考えられるバイアス
- 合理化バイアス
- 確証バイアス
- 後付け説明バイアス
実際の購入動機と説明される購入理由は一致しない場合がある。
6. Decision Trigger(意思決定トリガー)
購入者が語る決定理由として多いもの。
- 信頼できそうだった
- 自分にもできそうだった
- タイミングだと思った
- 将来が想像できた
- 講師に共感した
購入理由と決定理由は必ずしも同じではない。
7. Purchase Barrier(購買障壁)
購入前に語られる障壁。
- 金額への不安
- 続けられるか不安
- 成果が出るか不安
- 家族の理解
- 時間確保
ただし障壁が存在しても購入者は最終的に決断している。
8. Decision Map(意思決定マップ)
理想の未来を想像する
↓
現状への不満を感じる
↓
解決方法を探す
↓
講座と出会う
↓
信頼を形成する
↓
不安と期待を比較する
↓
購入を決断する
9. Hypothesis(研究仮説)
高額講座の購入者が語る購入理由の多くは表面的な説明であり、実際の意思決定は感情的欲求によって動いている可能性がある。
人は商品を買っているのではなく、
「なりたい自分」
を買っている可能性が高い。
10. Practical Implication(実務への示唆)
講座販売時には、
- カリキュラム説明
- ノウハウ説明
- 機能説明
だけでは不十分である。
顧客が実現したい未来や感情変化を言語化する方が意思決定に影響する可能性がある。
11. Next Research Question(次回研究課題)
購入者が語る理由の奥には、どのような深層欲求が存在するのか。
次回は、
「購入者の深層欲求分析」
を研究する。
